【JAVASCRIPT】JavaScriptのデータ型の一つであるstring型(文字列型)について
String型とは
String型はテキストデータを表すためのデータ型です。文字列は0個以上の文字(文字や数字、シンボルなど)の並びです。
JavaScriptでは、文字列はStringオブジェクトとして扱われ、文字列の操作に関するメソッドが豊富に用意されています。
文字列の書き方の特徴
JavaScriptで文字列を作成する方法には、主に以下の3つがあります。
シングルクォート
- let str1 = 'Hello, World!';
ダブルクォート
- let str2 = "Hello, World!";
バッククォート
- let name = "Alice";
- let str3 = `Hello, ${name}!`; // "Hello, Alice!"
文字列の特徴
エスケープシーケンス
文字列内で特殊な文字を使いたい場合、バックスラッシュ (\) (option+¥で入力)を使ってエスケープします。
- let str = 'He said, "It\'s a beautiful day."';
文字列の連結
文字列同士を結合するには、+ 演算子を使います。
- let str1 = 'Hello, ';
- let str2 = 'World!';
- let result = str1 + str2; // "Hello, World!"
文字列の長さ
文字列の長さを取得するには、length プロパティを使います。
- let str = 'Hello';
- let len = str.length; // 5
文字列の操作
JavaScriptのStringオブジェクトには多くのメソッドがあります。
例えば、文字列の一部を抽出するsubstring、文字列を大文字・小文字に変換するtoUpperCaseやtoLowerCase、文字列を検索するindexOfなどです。
- let str = 'JavaScript';
- let subStr = str.substring(0, 4); // "Java"
- let upperStr = str.toUpperCase(); // "JAVASCRIPT"
- let index = str.indexOf('Script'); // 4
substringメソッドについて
- let str = 'JavaScript';
- let subStr = str.substring(0, 4); // "Java"
substringメソッドは、指定された開始位置から終了位置までの文字列を抽出します。
メソッドのシンタックスは以下のようになります。
- string.substring(startIndex, endIndex)
startIndex:抽出を開始する位置(0から始まるインデックス)になります。
endIndex:抽出を終了する位置になります。ただし、この位置の文字は含まれません。
str.substring(0, 4)の場合、startIndexは0なので、文字列の最初の文字から抽出を開始します。
endIndexは4なので、文字列の5番目の文字(インデックス4)で抽出を終了しますが、endIndexの位置の文字は含まれません。
したがって、”JavaScript”の文字列の最初の4文字、つまり”Java”が抽出されます。
JavaScriptの文字列内で改行させる方法
JavaScriptでは文字列内で\nを使用して改行することができます。\nは「改行文字」を表しており、文字列の表示や処理時に改行として扱われます。
- let multiLineString = "Hello,\nWorld!";
- console.log(multiLineString);
このコードを実行すると、コンソールには次のように表示されます。
- Hello,
- World!
バッククォート (`) を使ってテンプレートリテラルを利用する場合、\nを使わずにそのまま改行を記述することもできます。
- let multiLineString = `Hello,
- World!`;
- console.log(multiLineString);
まとめ
JavaScriptのstring型は、文字列データを扱うための重要なデータ型であり、シングルクォート、ダブルクォート、バッククォートを使って文字列を作成することができます。
文字列の操作には多くのメソッドが用意されており、エスケープシーケンスや文字列の連結、長さの取得など、様々な方法で柔軟に文字列を扱うことができます。